01

コンサルティングは、「誰のために」を
しっかり持つことから始まる。

今の世の中で不動産と名の付く業種の方々の仕事は、かなり細分化されています。「コンサルティング」というのは、細分化されたなかの一つというよりも、細分化されているものをトータルに統合して「何ができるか」ということ。ただし、「誰のために何をするか」という、向いている方向が重要です。「誰のために」が抜けたまま「何をするか」から入ると、本質的な問題解決ではなく単に不動産ビジネスにおいて専門性をもっている人間として業務にかかわったというだけになってしまいます。

一般社団法人リノベーション協議会会長
u. company株式会社 代表取締役/仕掛人
Japan.asset management株式会社 代表取締役
つくばまちなかデザイン株式会社 代表取締役
内山 博文 氏
02

今まで以上に顧客ニーズを「読みとる力」が
必要となっている。

不動産ビジネスにおいてはますます「顧客視点」が大切です。媒介に関してもお客様一人ひとりの細かいニーズに対応していくことが求められてくると思われます。さらに、少子高齢化による不動産需要の下り坂カーブのなかにおいては、お客様自身のニーズも明確でないことが多く、現状の問題解決のみならずその先の状況も判断してコンサルティングしていくことが必要となっています。ニーズが顕在化している「マーケットイン」ではなく、潜在ニーズ(本質)をもう少し引き出し(読みとる)、プロとして何をすべきかを判断していく「マーケットアウト」の視点が大変重要なのです。

03

「コンサルティング」にはあきらめない姿勢が
一番大切。

コンサルティングを志向する人にぜひ大切にしていただきたいことは、物事の常識にとらわれず、難しいと思ったことでもあきらめないことです。「どうやったらできるのだろう」と考え、勉強していく。さらに深掘りして知識としていく。またネットワークを広げて、いろんな人に話を聞く。そうすることで、どんどん自分のなかで問題解決の幅が広がっていくわけです。あきらめず一歩二歩踏み出せるか、イノベーションを起こせるか起こせないかも、ちょっとした努力の差と言われています。

04

「ストック活用コンサルティング」はますます
求められている。 建築の知識は必須。

建物再生の相談やコンサルティングの依頼はますます多くなってきています。サブリースや媒介でかかわることもありますが、建築関連ニーズは確実にあり、建築のパートナーがいた方が広がりがあります。大切なことは、そのときにしっかりと建築の人たちと会話ができるかどうか。仕事としてマネジメントできるかどうか。マネジメントできてこそフィーがもらえるのです。私は設計も施工もできませんが、リノベーションプロセスの立案・説明、物件のリスク整理ができ、こうしたことに「私のコンサルティングの存在意義」があるわけです。

05

学び、視点を広げ、「先を見る力」を
養っていくことは、ビジネスの王道です。

これからの時代は予測できない時代です。そうした時代に対応していくためには、「過去の経験」はもちろん「先を見る力」が必要です。例えば、地域再生においては「自分の子どもたちにとって、この地域はどうあるべきか」という視点で捉えてみることをお勧めします。「自分の子どもたちが」という視点で考えると、今まで関心がなかったことについても考える「きっかけ」になり、発想は大きく広がっていきます。「公認 不動産コンサルティングマスター」として幅広い知識を習得することは、「興味の範囲を広げ、今まで自分が見てきた視点とは違った視点を得る絶好の機会」だと思います。

これからは、一歩踏み込まないと
本質が見えない時代。
そのためにも、学び、
知見を広げることが大切です。

一般社団法人リノベーション協議会 会長
u. company株式会社 代表取締役/仕掛人
Japan. asset managemant株式会社 代表取締役
つくばまちなかデザイン株式会社 代表取締役
内山 博文
大手ディベロッパーを経て、株式会社都市デザインシステム(現UDS株式会社)に入社、コーポラティブ事業や不動産活用コンサルティングに従事。その後、株式会社リビタ代表取締役に就任し、既存ストックを活用した新たなビジネスを多数創造。同社を退任後、コンサルティング会社u. company株式会社を立上げ、不動産ストックの活用に関わる事業会社数社の経営コンサルタントを務める。併せて不動産と建築の二刀流で不動産ストックをトータルにマネジメントするJapan. asset management株式会社を設立。
現在は、株式会社エヌ・シー・エヌ社外取締役。そして、つくばの中心市街地の活性化を目指す、つくばまちなかデザイン株式会社の代表取締役を兼任。
公認 不動産コンサルティングマスターとは 
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