2のリスクについて考えてみましょう
① 隣地所有者に境界立会能力に疑念のある所有者が複数(行方不明者、認知症の高齢者、海外在住者)見込まれ、これらの境界については境界立会・確認ができないリスクが予見される。
② 境界確定が不可能の場合、土地の確定実測、分筆等ができなくなるリスクが予見される。
5のリスクについて考えてみましょう
担当取引士 山田くんの調査結果から、次の事象が顕在化しており、対象不動産には軟弱地盤リスクが予見される。
山田くんの調査結果による顕在化している事象
① 対象不動産の西方約150mに北から南に流れる河川(都道府県が管理する二級河川)に近い。
② 対象不動産の一帯は、元々は、河川が蛇行する湿地帯の埋立地である。
③ 対象不動産に旧法定外公共物である水路が存する。
④ 建物の基礎の一部に亀裂があり、内壁のクラック、ドアの取付けの歪み等が顕在化している。
⑤ 空き工場のコンクリート床にクラックがあり、駐車場部分の簡易アスファルト舗装は、全体的に緩やかなうねりがみられる。