不動産エバリュエーションWatching

(公財)不動産流通推進センター編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、表紙において、特徴のある既存建物の有効活用事例を取り上げています。ここでは、その内容を転載し、ご紹介致します。

2024年12月09日公開 

東京下町の古民家よ、再び(2024年9月号)

表紙 サブ1 サブ2 サブ3 サブ4

古い家屋を解体した後、捨てられてしまう古材をリノベーションで再利用しました。リビングドア・トイレドア・廊下収納の扉・洋室のクロゼット引き戸・キッチン腰壁の組子は谷中・千駄木の古民家から、広縁の5枚障子戸・洋室ドア・洗面室ドアはすみだ向島地域の古民家から、リメイクして下足収納にした箪笥は入谷から。古材レスキュー(引き取り)等、古民家を残す活動をされている方々にお譲りいただきました。
これまでの日本では、次々に建物が建ち、古くなると壊され、また新たにつくることが繰り返されてきました。昨今では、環境負荷の軽減という観点から既存の資源や建物などのストック活用が奨励されるようになりました。リノベーションもストック活用の一つですが、内装には新品の材料が使われる違和感を感じていました。そこで、このリノベーションでは、顔となる建具や造作家具に古材をアップサイクル(創造的再利用)し、内装からもストック活用を試みています。一方、キッチン、ユニットバスの住宅設備は最新のものを採用し、便利さ・過ごしやすさにも配慮しています。


after

before

plan

所 在 東京都世田谷区大原
築 年 月 1991年12月
構 造 鉄筋コンクリート造
間 取 り 1LDK
リノベーション面積 50.87m2
施工期間 3ヶ月
商品企画協力・施工 株式会社ヤマムラ
資料提供:株式会社コスモスイニシア
after写真:髙橋菜生
「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2023」レスキュー・リノベーション賞受賞作品(株式会社コスモスイニシア)

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