不動産エバリュエーションWatching

(公財)不動産流通推進センター編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、表紙において、特徴のある既存建物の有効活用事例を取り上げています。ここでは、その内容を転載し、ご紹介致します。

2023年05月17日公開 

総二階だった家(平屋)(2023年3月号)

表紙 サブ1 サブ2 サブ3 サブ4

築47年、木造72坪総二階のご実家をダルマ落としのように半分の36坪平屋にフルリノベーションしました。
隣接地に築29年の自宅があり、当初はそこをリノベーションしようと考えていましたが、ご実家の方が日照条件、土地の広さと角地であること等、立地が良く、建物の愛着もあったためご実家をリノベーションすることにしました。
リノベーションする理由は、建物の老朽化による不安、ライフスタイルの変化に対応できないなど理由は様々ですが、計画途中にもしかしたら残すべきではないのでは? そんな言葉が頭をよぎります。
この家も同様で残すための理由が必要でした。当初、建て替えの話もありましたが話し合いを重ねていき、だんだんと「残せるなら残したい」ではなく「残すべき」理由を明確にしていきました。ご家族にとって家を残す理由は、建て替える以上にリノベーションで安心を得ることでした。
[建物が大きすぎて地震がこわい]
総二階72坪の大きすぎる家を減築し、半分の36坪の平屋に。さらに軽量化し、耐震改修工事により耐震等級1相当に。
[開放的なリビングにしたい]
断熱材の無かった家を断熱改修しUa値0.44に。片流れの屋根形状に合わせた勾配天井で広く開放的なリビングになりました。
[直す理由が欲しい]
インスペクション、耐震診断の上、直す箇所と理由を明確にし、長期優良住宅の認定を受けると共に補助金250万円を取得しました。
[実家を残したい思い]
ご主人の生まれ育った実家だったので、思い出を残しつつ改修し、未来につなぐリノベーションになりました。


after

before

plan

所 在 新潟県新潟市
築 年 月 1974年12月
構 造 在来木造
間 取 り 4LDK
リノベーション面積 120.43m2
施工期間 6ヶ月
設計・施工 株式会社モリタ装芸
資料提供:株式会社モリタ装芸
「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2022」総合グランプリ受賞作品(株式会社モリタ装芸)

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