不動産エバリュエーションWatching

(公財)不動産流通推進センター編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、表紙において、特徴のある既存建物の有効活用事例を取り上げています。ここでは、その内容を転載し、ご紹介致します。

2023年04月21日公開 

目黒本町の家(2023年2月号)

表紙 サブ1 サブ2 サブ3 サブ4

目黒・平和通り商店街から程近くの木造2階建ての戸建を弊社サービス(カリアゲ)にて自社で改修・運営をしております。
昭和の雰囲気が漂う魅力的なお店が多く残る商店街。物件もまた風呂無しで銭湯利用を想定した昭和の趣きが残る建築で、四軒密集した長屋を彷彿させる建物配置も特徴的でした。
建物所有者のご要望もあり、評点1.0以上の耐震補強を施しています。新たに挿入される浴室のボリュームと耐震壁により、限られた既存の趣きと採光開口部の関係を検討する必要がありました。
既存の一番の特徴でもある2階のトップライトから1階に光が落ちるように、床には光の透過する材料を選んでいます。日中は1階を明るく照らし、夜には1階の照明がやんわりと2階の床へと浮かび上がり、温もりをも感じます。
浴室のボリュームはトイレと一体として、天井を斜めに下げることで圧迫感を緩和し、視界の広がりをつくりました。
透過する床、玄関と洗面所の開口からのあらゆる方面からの光により、明るくもどことなく落ち着いた雰囲気が感じられるようにしました。


after

before

plan

所 在 東京都目黒区
築 年 月 1953年12月以前
構 造 木造2階建て
リノベーション面積 51.31m2
施工期間 3ヶ月
資料提供:株式会社ルーヴィス
写真:中村 晃(Akira Nakamura)
「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2021」ビジネスモデルデザイン賞受賞作品(株式会社ルーヴィス)

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