不動産エバリュエーションWatching

(公財)不動産流通推進センター編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、表紙において、特徴のある既存建物の有効活用事例を取り上げています。ここでは、その内容を転載し、ご紹介致します。

2023年04月21日公開 

穏やかな瀬戸内の海とともにある日常(2023年1月号)

表紙 サブ1 サブ2 サブ3 サブ4

穏やかな瀬戸内海をリビングから一望できるマンションの一室。海には島とヨットが浮かび、まるでリゾートのような贅沢な眺めだ。瀬戸内海を背にした高松市内のマンションは南側のリビングが多く、海を眺めながら過ごせる北向きのリビングは意外と少ない。築47年の古い建物の趣と部屋からの景色に惹かれ、フルリノベーションをすることを前提に購入を決めた。リノベーションにおける施主の要望は、海が見える魅力を存分に活かした明るい空間。購入時は、細かく区切られた2間続きの和室と洋室、リビングダイニングに独立キッチンという昔ながらの3LDK。玄関入ってすぐの4畳半の洋室をオープンにして収納兼用のサブスペースとし、残りの空間はすべて壁を取り払った。寝室とLDKを3枚の引戸で区切り、暗くエアコンが効かない独立キッチンもLDKに取り込み、引き戸を開ければ20帖近くのワンルームに。LDKだけでなく寝室からも海が見える大空間となった。休日の朝はベッドから海を眺め、ゆっくり起きてまったりと過ごす。ネイビーの大きな引戸は、より一層〝海〟というテーマを印象づけてくれる。古いマンションの鉄格子は、すぐそこに海を感じる。景色が生活の一部となり、毎日にゆとりを持たせてくれるようになったという。マンションの目の前は昔からある 市営のプール。「子どもたちの声が聞こえると夏が来たなと思います。子供の頃を思い出して懐かしい」と目を細める。落ちていく夕日の長さ、島や海の色からも、季節の移ろいを感じる生活。今日もまた穏やかな時間が流れる。


after

before

plan

所 在 香川県高松市
築 年 月 1975年7月
構 造 RC造
リノベーション面積 61.30m2
施工期間 2ヶ月
施工・デザイン JR四国不動産開発株式会社
資料提供:JR四国不動産開発株式会社
「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2021」絶景リノベーション賞受賞作品(JR四国不動産開発株式会社)

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