不動産エバリュエーションWatching

(公財)不動産流通推進センター編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、表紙において、特徴のある既存建物の有効活用事例を取り上げています。ここでは、その内容を転載し、ご紹介致します。

2021年04月19日公開 

旧藩医邸を癒しの温泉宿に再生 城下町アルベルゴディフーゾへの挑戦(2021年4月号)

表紙 サブ1 サブ2 サブ3 サブ4

美しい武家屋敷の街並みが残る城下町飫肥(おび)に、築140年以上の藩医邸だった⺟屋と離れの納屋を改修し全5室の癒しの旅館とする、まちを巻き込んだ大リノベーション計画。
全室に市内の北郷温泉を愉しむことのできる露天⾵呂を備え、客室は全て飫肥の特徴をテーマとしたコンセプトルーム。飫肥のシンボルカラーである紫を基調とした「HONMURASAKI」、古くから飫肥の産業を⽀えてきた飫肥杉がテーマの「SUGI」、飫肥の街並みで生垣にあちこち⾒かける「CHABOKU」、市の特産品である柑橘種をモチーフとした「DAIDAI」、飫肥の美しい⾵景に⽋かせない「KOKE」。異なる5タイプの客室で、滞在を通じて飫肥の⾵⼟を感じる宿泊体験を提案します。
宿泊受付を⾏うレセプションスペースは地域交流の機能も兼ね、飫肥ならではの郷土料理や、商店街で販売されるここならではの商品に触れることができます。またエリア内の商店の特徴を1店舗ずつまとめた「ガイドカード」を⼿にここからエリアの散策が始まり、地域との繋がりを感じることもできます。
多くの⼈が行き交う飫肥城下町の新たな観光拠点とし、ここを中⼼に地域に点在する宿や飲⾷、スパ等の店舗及び体験商品をひとつのプラットフォームに統合した「⾯での魅⼒発信」と「地域周遊の促進」を可能にする新たなストーリー性のある分散型旅館の構築が期待されています。


after

before

plan

写真:ワタナベカズヒコ
物件名称Nazuna 飫肥 城下町温泉 ─小鹿倉邸─
所 在 宮崎県日南市
築 年 月 1880年1月
構 造 木造平屋建て
間 取 り 8LDK
リノベーション面積383.00m2
施工期間5ヶ月
施工費用19,800万円
クライアント株式会社 大地、株式会社Nazuna
企 画 株式会社Kirak
設計/施工(建築・内装・外構)株式会社 乃村工藝社
街歩きソフト業務日南市、paak design 株式会社(協力:飫肥商店会)
施 工 ( 植栽・造園)株式会社 日南造園
設計協力(建築・内装・外構)paak design 株式会社
施工協力(既存家具リメイク)paak design 株式会社
「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2020」地方創生リノベーション賞受賞作品(paak design株式会社)

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