不動産エバリュエーションWatching

(公財)不動産流通推進センター編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、表紙において、特徴のある既存建物の有効活用事例を取り上げています。ここでは、その内容を転載し、ご紹介致します。

2021年02月12日公開 

継なぐまちの記憶『アメリカヤ横丁』(2021年1月号)

表紙 サブ1 サブ2 サブ3 サブ4

築70年を数える古きよき昭和の長屋とその背後に建つ同時期の貸家、2棟まとめて取り壊されることが商店街の中で噂になっていました。
実際足を運んでみると、そこにはまるでタイムスリップしたかのような昭和の当時がそのまま切り取られた世界がありました。
アメリカヤビル(2020年2月号に掲載)から徒歩30秒という好位置にあるため、2棟丸ごと借りて「アメリカヤ横丁」として再びこの場所、そして商店街に昔の賑わいを取り戻したいという想いの下、大家さんへ直接交渉に向かいました。
構造・防水・インフラ等の建物管理をそっくり含めることを条件に10年間の賃借に成功、着工と同時に入居者を募りました。
募集開始から約2 ヶ月間で、全ての入居が決まりました。
5月初旬に着工し、構造補強はもちろん、傷んだ部分や水廻りをそっくり取り替え、間取りも一部変更しました。
昭和を知らない若い世代には昭和の活気や人と人との繋がりを、そして昭和を力強く生き抜いてきた年配の方には、懐かしい思い出話に花が咲く場所となっていくことを願っています。
新しきよき時代「令和」に古きよき時代「昭和」の記憶が残っていくことをとても嬉しく思います。


after

before

plan

物件名称アメリカヤ横丁
所 在 山梨県韮崎市
築 年 月 1949年4月
構 造 木造2階建て
リノベーション面積178.46m2
施工期間4ヶ月
「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2019」エリアリノベーション賞受賞作品(株式会社アトリエいろは一級建築士事務所)

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