(公財)不動産流通推進センター編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、表紙において、特徴のある既存建物の有効活用事例を取り上げています。ここでは、その内容を転載し、ご紹介致します。
2020年05月27日公開
暮らし方が多様化する近年、思い描く暮らしを叶えるために、使い勝手が良くて小回りが利く自分の拠点を持つ。暮らしの中心にdotを打つように、ひとつdotができたら、次の拠点や場所に点(dot)を打っていく。近所のいきつけのお店や自然豊かな癒やしの場だけでなく、移住先など第二の拠点へ。それぞれの暮らしに合わせて、自分のdotを増やしていく、リビタが考える「デュアルライフキュレーション」を発信・展開します。
まずは都心で大切なものだけ選んで、贅沢かつコンパクトに、住まい方と室内だけで完結しない街を活用した暮らしを提案。今回は都心の中でも特に中心地であり、様々な場所へクイックアクセスできる、四ツ谷・市ヶ谷エリアの区分再販リノベーション。この便利なまちのコンパクトな住戸の住まい手は、住戸内(ナカ)中心の暮らしではなく、街(ソト)を活用する暮らしを送っている、と想定しました。飲食店が軒を連ねる商店街で日々の食事を楽しみ、神社や緑道でのランニングが日課…そんな「ソト」でアクティビティ溢れる活動をしている住まい手へ、「ナカ」ではリラックスの時間をたっぷり過ごしてもらうことを提案します。「リラックス」=「バスタイム」と捉え、部屋全体をお風呂に見立てるというコンセプト。40m2台というコンパクトな面積では珍しい1616サイズのユニットバスを採
用し、バルコニー側の窓からは新宿の夜景が望める開放的なお風呂です。
また、洗面室にはチェアやミニ冷蔵庫を置くスペースを確保し、湯上り後のセルフメンテナンスやひと息つく時間の流れを意識しました。その延長に広がる空間は、住まい手が家具レイアウトを楽しめる間仕切りのない居室。南側にサンルーム・北側にWICを配することで、外からの音や熱の影響へ配慮をしています。
東京中を駆け回る住まい手にとって、帰りたくなる暮らしの拠点=dotとなってほしいです。
物件名称 | : | my dot. ─東京の中心で風呂に住む─(カーサ四谷) |
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所 在 | : | 東京都新宿区四谷本塩町 |
築 年 月 | : | 1971年9月 |
構 造 | : | 鉄筋コンクリート造14階建て |
間取り | : | 1R |
リノベーション 面積 | : | 47.02m2 |
費 用 | : | 824万円(税込) |
施工期間 | : | 3ヶ月 |
形 態 | : | 再販モデル |
「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2019」1000万円未満部門最優秀賞受賞作品(株式会社リビタ) |