不動産エバリュエーションWatching

(公財)不動産流通推進センター編集・発行(発売:(株)大成出版社)の月刊誌『不動産フォーラム21』では、表紙において、特徴のある既存建物の有効活用事例を取り上げています。ここでは、その内容を転載し、ご紹介致します。

2019年06月17日公開 

アーケードハウス(2019年6月号)

表紙 サブ1 サブ2 サブ3
このアーケードハウスに住む施主は隣地に実家があり、この商店街で生まれ育った愛着がある。この二階の大開口をそのまま活かし、愛着あるアーケードの景色をリビングに取り入れ、心の拠り所とすると同時に、アーケードにも灯りを漏らすことで両者の新しい共存関係が出来上がる。

着手前の区画は商店街特有の隣地近接建物による空地が無い為、外壁からの採光は望めない状況だった。その区画中央に、インナーバルコニーを設けることでほぼ全ての住空間に自然光が射すように設計した。

植物を育て、アーケード側の開口からリビングを通じたインナーバルコニーに抜け感をもたらす事で通常のマンションや、戸建てにはない空気感を得られ住まい方には新しいゆとりを持つことができる。この手法は全てのアーケードの二階部分の利活用にも有効であり、今後の汎用性を狙っている。

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物件名称アーケードハウス
所 在 福岡県行橋市大橋3-5-3
間 取 3LDK
構 造 鉄骨造
土地面積114.21m2
築 年 月1979年10月
リノベーション
竣工
2015年10月~2016年1月
「リノベーション・オブ・ザイヤー2016」総合グランプリ受賞作品(株式会社 タムタムデザイン)

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