成功事例発表会&懇親会レポート
開催にあたり、事前に両専門士の方々から、ご自身の仕事に関わる成功事例について募集をさせていただきました。そして、多数のご応募の中から、当日は5名の方に発表していただきました。時間の都合上、お一人30分ずつの発表時間ではありましたが、ご自身の案件に対する思いが伝わる、大変素晴らしい内容でした。
→相続対策専門士・不動産有効活用専門士とは
不動産流通推進センター認定資格 一覧
その後の懇親会では、和やかな雰囲気の中、発表者の方々へ記念品の贈呈が行われました。
「資産設計 プライベートカンパニーの活用による相続対策」
講師:福田 郁雄 先生
(株)福田財産コンサル代表取締役
講師:塩見 哲 先生
ダンコンサルティング(株)代表取締役
相続対策専門士 事例発表(概要)
相続対策専門士
幸せを遺す
発表者:大澤 健司 氏
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当初は、オーナーの所有する低稼働の駐車場に着目し相続財産の評価額減を目的とした戸建賃貸住宅の建築を勧めていました。 借地人と接触するに際しては、不動産業者という印象を与えないよう、つまり、「不動産に精通した相続の専門家」という印象を持ってもらえる様に、「相続対策専門士」などを前面に出した自己紹介書の作成など事前準備に気を遣いました。 結果としては、1件は賃貸条件や更新条件を整え更新契約を締結、1件は底地の売却を行いました。現在も順次、他の借地人と解決に向けて取り組んでいる最中です。 現在進行中の案件ですが、「相続」をキーワードに不動産のコンサルティングを進めていると、ひとつの案件から新たな案件、また新たな案件とつながっていくことを実感しました。 |
相続対策専門士
民事信託の実務と課題
発表者:佐藤 雄樹 氏
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税理士から、顧問先の地主の相続対策について相談を受けた結果、ご本人、推定相続人で協議し、賃貸マンションの売却が決定しました。 しかし、実際に購入検討者が現れ、具体的に契約に向けて商談を進めましたが、購入検討者をはじめ、その顧問弁護士や、さらには金融機関等も民事信託という制度の理解が無く、最終的に売買契約を締結し、決済に至るに当たって非常に苦労しました。 今回の経験から民事信託制度を利用するにあたり、「法的には求められていなくても、公正証書化すること。」「依頼者が高齢の場合、医師の診断書を取得しておくこと。」がポイントになると実感しました。 また、民事信託制度は、相続対策を行うに当たり、あらゆる可能性を秘めた制度であると思っています。しかし、このような有効な制度も周知されなければなりません。何よりも、我々「相続対策専門士」が、その周知活動を行っていかなければならないと強く感じています。 *民事信託・家族信託とは、信託会社や信託銀行を使わない家族間など親しい人間関係の間で行われる信託のことです。(信託法上、民事信託や家族信託という用語はありません。) |
相続対策専門士
相続対策6つのキーワード
発表者:石田 正敏 氏
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自分が平成12年4月より約14年間、不動産コンサルティングを行ってきた中で、今日は皆さんに6つのキーワードをお伝えしたいと思います。 ①不動産コンサルティングは、できるかできないかではなく、やるかやらないかである 不動産コンサルティングの事例はまだ少なく、手探りで進めていかなければならないことも多くあります。そんな時、取り組んだ案件を一つ一つ書面化しておくことで、その後の案件のヒントや、反省の材料になり、非常に有効だと感じています。 |
不動産有効活用対策専門士 事例発表(概要)
不動産有効活用専門士
相続発生後の分割協議・相続財産の有効活用・家族信託提案
発表者:秋山 哲男 氏
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大地主であった父親が亡くなり、その相続人である3人(長女・次女・三女)から、相続物件の有効活用について相談がありました。相続財産には、自宅・貸店舗・コインパーキング・貸事務所・アパート・駐車場・貸家・貸倉庫等がありました。 また、相続人の状況として、長女にのみ子供がいるが、次女・三女には子供がいない。次女には配偶者がいるため、次女が配偶者よりも先に亡くなった場合、次女の財産の3/4は配偶者に渡ってしまいます。次女の配偶者が亡くなったあと、財産を長女の子に相続できるよう、家族信託を活用する提案をしました。一般社団法人を設立し、後継ぎ遺贈型受益者連続信託の信託契約を締結し、このスキームで家族信託包括コンサルティング契約と一般社団法人との顧問契約を締結できました。三女の資産の組み換えについては、都心の賃貸マンション1棟を一般社団法人が取得し、相続した土地については、戸建分譲業者に売却しました。 |
不動産有効活用専門士
定期借地権付分譲住宅の事例
発表者:松野 誠寛 氏
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30年近く、不動産仲介をしてきた中で、お客様から「何も使っていない土地があって困る」等のお話を伺うことがしばしばありました。そこで思いついたのが、定期借地権を活用した戸建て分譲住宅です。土地所有者には、定期的に安定した収入源として、入居者には総額安で夢の家として、喜ばれるのではないか、と思い計画しました。また投資用として購入するお客様にとっても、私的年金作りや利回り金融商品の一つとして、また、相続の際も評価減を得られること等、多くのメリットが考えられました。 平成22年春から計画がスタートした定期借地権付分譲住宅「煉瓦の家 ラ・ヴィーダ」(春日町全9邸)は、木造建築の外壁に煉瓦を引っ掛けた工法(特許エターナルウォール工法)の戸建て住宅。木造でありながら、耐震性に優れ、30年間は大規模メンテナンスの必要性がなく、室内は懐と好みに合わせてリフォームができる、というものです。 |