不動産エバリュエーション専門士コース(2022)
公認 不動産コンサルティングマスターを対象とする講座です。
不動産コンサルティングの主要分野をテーマに、プロ中のプロを目指す方の研鑽の場を提供します。
不動産エバリュエーション専門士コース
[不動産エバリュエーション専門士]コース2022
※目標は「不動産エバリュエーション評価書」を書ける者になる!
平成31年度実施回までは、連続3日間の集合研修と最終日の修了試験による合否としておりましたが、令和3年度より土地コースと建物コースを分け、課題に基づく評価書を後日
提出する形式で合否判定を行う形式にリニューアルしました!
それぞれに事前学習、講座、事後学習を行うことで深く学んでいただきます。
いわば、コンサルティングマスターにおける不動産活用の最高峰のスキルを習得していただく講座です。
エバリュエーション評価書は、更地をどのように有効活用し、事業を行ったら最適か、ということから既存建物をどのように有効活用し、手をかけたら最適か、というところまで、対象となる不動産の価値を最大限引き出すための設計図のようなものです。
【不動産エバリュエーション評価書】
顧客からの相談内容に対して調査書と企画書から導き出した提案内容(まとめ) | Ⅰ.ご相談内容の考察 | ||||
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Ⅱ.不動産エバリュエーション用途検討 | |||||
Ⅲ.評価結果 | |||||
上記提案内容に至るまでの根拠 | Ⅳ.調査書(土地バリューベース/建物調査) | ||||
Ⅴ.企画書(バリューサーチ/バリューアップ) |
不動産エバリュエーション評価書イメージ
【評価書参考事例】
【参考事例1】 老朽化した臨海学校施設の不動産エバリュエーション事例
【参考事例2】 売りに出た隣地物件を購入してコンバージョンを提案した不動産エバリュエーション事例
●「不動産エバリュエーション専門士」とは
「エバリュエーション」とは「評価」などと訳されます。つまり、「不動産エバリュエーション専門士」とは、不動産に関する相談を受ける側として、その目的に応じた対象不動産の価値(≠価額)を見極め、相談者が理解し判断するに足る適切な助言ができる者のことです。現在の少子高齢社会の進展に伴い不動産の関係する相続についての相談も増加していますが、対策を講じるに当たりその根底にあるのは、やはり、その対象となる不動産の価値を知ることであり、それができて初めて相談者に対し最適な助言ができることになります。つまり、「不動産エバリュエーション専門士」は、不動産を業とする者にとって「本流」であり、相続対策を含めたあらゆる相談に応えるために備えなければならない、目指すべき目標と言えます。
●習得項目
必要とされるものは、依頼者の目的を聞き取るだけでなく心情まで読み取る能力、土地や建物の価値を見極める能力、その価値を引き出すために企画し、提案する能力等であり短期間でその能力を養うことは困難ですが、マスターである皆さんは、依頼者の心情や目的を聞き取る能力、土地や建物の価値を読み取る力については、多くの経験から身につけています。そこで、この講座では、「提案力」つまり、アウトプットするための材料となる、マーケティング、事業収支の作成、投資分析に基づく提案とリスクの把握、リノベ・コンバージョンの検討方法などを身につけ評価書を作成する力をつけることに特化することとし、あわせて、発想や企画の源泉となるいろいろな事例に触れていただくことで知識や感覚を身につける一助としていただきたいと考えています。
●講座内容
プレ講座で「地盤と建築物の基礎から最近の建築」と「事業収支・投資分析の基礎」を再確認していただきます。認定コースは、「土地コース」と「建物コース」があり、それぞれ「事前課題→会場にて講義→事後課題」で構成され「土地コース」は立地診断書と事業収支の作成が事前課題で、会場の講義では、市場の理解と立地を判断するエクササイズ、事前課題で作成した事業収支について、条件を修正した場合や法人化した場合の収支の変化などをパソコン持参で作成し、使いこなす訓練により理解を深めていただきます。最後に事後課題が出題され期限まで提出していただきます。「建物コース」は、建物調査に関する動画視聴に始まり、なぜ、既存建物の活用が必要か、どのような事例があるか、築古物件をリノベやコンバージョンするための法令の確認、新築と違った投資分析の考え方などを学んでいただきます。事後課題は、総合問題として提案書を提出していただきます。土地と建物の両方修了したマスターは、最終の「評価書活用講座」の受講修了で不動産エバリュエーション評価書の事例を学んでいただき「不動産エバリュエーション専門士」に認定します。
●認定後について
認定後は、不動産エバリュエーション専門士専用の「評価書」様式 が利用いただけます。
また、参加は任意ですが専門士だけが対象の勉強会が随時開催されますので、継続的にレベルアップを図っていただけます。
勉強会やイベントなどへの参加や課題への取り組みにより毎年更新手続きが必要になります。
・ 当センターホームページにお名前・お顔写真を掲載します。
・「不動産マスター検索サービス」の表示項目に追加します。
・ 業務に役立つ情報を提供します。
・ 不動産エバリュエーションに関する勉強会、事例発表会等へご参加頂けます。
・「専門士バッジ(旗型)」をお申込みいただけます。販売時期:4月(年一回)
* 継続して名称を使用するためには、毎年12月に課される要件をクリアして更新することが必要となります。
尚、不動産エバリュエーション専門士に認定された方は、不動産マスター検索サービスにおいて詳細画面を原則公開していただくものといたします。
☆実施概要☆
≪受講資格:下記の条件をすべて満たす方≫ |
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・講座申込時点において、有効な「公認 不動産コンサルティングマスター認定証」を保有している方 |
・途中に修了or未修了判定があり、コースの最後まで受講いただけない場合がございますが、前提として全日程を受講可能な方 |
■講座の概要
☆Step1 プレ講座 | 配信期間 | 受講料 | |
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Web動画 配信型 |
〇地盤及び建物基礎構造(視聴時間:約3時間) 不動産の価値、地形・地盤のリスク、建物の基礎と構造、省エネなど |
6/30(木) ~ 7/25(月) |
10,000円 |
〇事業収支・投資分析に関する基礎の再確認(視聴時間:約3時間) 事業収支(投資分析)の講義と課題で作成練習と理解 |
プレ講座受講受講中に土地コースの『事前課題』を作成いただきます。
☆Step2-1 土地コース | 講師 | 日程 | 受講料 | ||
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自宅学習 | 『事前課題』 | ①立地診断書の作成 ②事業収支作成・投資分析 「Step1 プレ講座」での学習を踏まえて『事前課題』を作成のうえ、7/26(火)に持参のうえ提出していただきます。(必須提出) |
42,000円 | ||
会場型 会場案内は下記参照 |
1日目 | 〇不動産エバリュエーション総論 不動産エバリュエーションが必要とされる背景 不動産エバリュエーション専門士の役割 |
中城康彦氏 | 7/26(火) | |
〇立地診断 中心市街地、郊外、高低差のある土地などにおいて計画する場合の留意点 |
中谷龍海氏 | ||||
2日目 | 〇マーケットの見方 住宅、事務所、店舗、物流、高齢者施設当、不動産市場動向と調べ方 |
中山義夫氏 | 7/27(水) | ||
〇事業収支・投資分析 ※パソコン持参必要 エクセルシートを使用し、地盤調整の要否など前提条件の違いによる影響等を確認しながら事業を検討する |
北澤秀樹氏 | ||||
自宅学習 | 『事後課題』 | 『事前課題』に要件を加えた課題とし、講座後2週間以内に修正し提出。 ①立地診断書を講義の内容を加えて修正(項目の追加やそれに伴う変更の有無) ②事業収支に地盤・地形(既存の低く古い擁壁、地盤改良:単価設定)など 講義の内容を加え事業収支作成、投資分析し、講義内容に沿った投資判断の理由と手法などを添えて提案書提出。 |
7/28(木) ~ 8/10(水) |
事後課題の内容により土地講座『修了』or『未修了』の判定があります。
『未修了』の場合、建物講座は受講いただけません。
Step2-2建物講座の受講料は土地講座を修了後にお振込み方法をご案内します(※1)
☆Step2-2 建物コース | 講師 | 日程 | 受講料 | ||
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Web動画 視聴型 |
『事前課題』 | インスペクション・検済のない建物の改修 (視聴時間:約2時間) |
小尾章夫氏 堀田昌利氏 |
土地講座 修了 ~ 8/31(水) |
42,000円 (※1) |
会場型 会場案内は下記参照 |
1日目 | 〇既存建物活用ニーズと事例 多種多様な事例紹介 |
内山博文氏 | 9/1(木) | |
〇関連法令を確認 コンバージョン時に留意する法令解説 |
中谷龍海氏 | ||||
2日目 | 〇既存建物の活用判断 〇個人ワークによる既存建物への投資判断研究 |
田村誠邦氏 | 9/2(金) | ||
自宅学習 | 『事後課題』 | 『事前課題』に要件(コンバージョン要素と法令上の問題)を加えた課題とし、講座後二週間程度を期限に問題への対処法・事業化可否の判断と根拠を提出。 | 9/3(土) ~ 9/12(月) |
事後課題の内容により建物講座『修了』or『未修了』の判定があります。
『修了者』は不動産エバリュエーション専門士コース修了者となり、評価書活用講座受講後に『不動産エバリュエーション専門士』認定となります。
Step3評価書活用講座の受講料は建物講座修了後にお振込み方法をご案内します(※2)
☆Step3 評価書活用講座 | 講師 | 日程 | 受講料 | |
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会場型 会場案内は下記参照 |
〇不動産エバリュエーション専門士が作成する「評価書」とは 〇不動産のデューデリジェンスについて 建物状況調査、遵法性、土壌汚染、地震リスク等 |
高橋寿太郎氏 | 10/13(木) | 11,000円 (※2) |
〇不動産エバリュエーション評価書について ケーススタディに基づく評価書作成のポイント |
★Step3 評価書活用講座は、既存の不動産エバリュエーション専門士の方も受講いただける講座です。
本講座の受講により、2022年12月の不動産エバリュエーション専門士更新要件のうち、任意選択の要件を充足されたこととなります。(別途必須要件のコンプライアンス項目回答は更新月の12月に行っていただく必要がございます。)
■集合研修会場案内
STEP2-1 土地コース | |
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日時 | 1日目 7月26日(火)10:30~17:30(開場10:00) 2日目 7月27日(水)10:00~17:30 |
会場 | AP市ヶ谷 8階Aルーム (東京都千代田区五番町1-10) JR線・東京メトロ有楽町線・南北線・都営新宿線「市ヶ谷駅」より徒歩1分 |
持参物 | □受講票(メール送信をプリントアウトして持参) □筆記用具 □ノートパソコン(wifi接続可能なもの)、2日目のみ □電卓 |
STEP2-2 建物コース | |
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日時 | 1日目 9月1日(木)10:30~17:30(開場10:00) 2日目 9月2日(金)10:00~17:00 |
会場 | 不動産流通推進センター セミナールーム (東京都千代田区永田町1-11-30 サウスヒル永田町8階) 東京メトロ有楽町線、半蔵門線、南北線「永田町駅」3番出口より徒歩1分 |
持参物 | □受講票(メール送信をプリントアウトして持参) □筆記用具 □電卓 |
STEP3 評価書活用講座 | |
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日時 | 1日のみ 10月13日(木)10:00〜17:00(開場9:30) |
会場 | AP市ヶ谷 7階Bルーム (東京都千代田区五番町1-10) JR線・東京メトロ有楽町線・南北線・都営新宿線「市ヶ谷駅」より徒歩1分 |
持参物 | □受講票(メール送信をプリントアウトして持参) □筆記用具 □電卓 |
講習時間・内容等に変更が生じる場合がございます。予めご了承ください。
申込受付終了
申込受付終了
2022 申込
既存のエバリュエーション専門士の方
中城 康彦氏 [明海大学不動産学部長・不動産学部教授・一級建築士、不動産鑑定士] | ||
当センター発行の「不動産コンサルティング実務講座<基礎編>」や「月刊不動産フォーラム21」等の執筆のほか、不動産コンサルティング専門教育等の講師として、不動産実務に精通したわかりやすい解説に定評がある。 | ||
中谷 龍海氏 [アーキテン一級建築士事務所/一級建築士] | ||
一級建築士/’75年神奈川大学工学部建築学科卒業後、渡辺明次建築綜合研究室・古橋建築事務所を経て、’86年アーキテン一級建築士事務所設立、現在に至る。全国の温泉活用健康施設・民間温泉施設・オフィスビル・商業施設・博物館等の設計監理、リニューアルやまちづくりコンサル業務などを手掛ける。推進センター発行の月刊不動産フォーラム21において連載多数。 | ||
北澤 秀樹氏 [北澤不動産コンサルティング 代表/不動産鑑定士] | ||
三菱信託銀行㈱にて売買仲介、不動産の証券化、不動産保有会社のM&Aなど、不動産業務に従事。 2001年綜通㈱入社。CRE戦略の企画立案などに従事し、その後、常務取締役、常勤監査役を務め2015年退任。 不動産鑑定士としても活躍中。 当センターの「宅建マイスター集中講座」の講師などを担当。 |
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中山 善夫氏 [(株)ザイマックス不動産総合研究所 代表取締役社長/不動産鑑定士、米国不動産カウンセラー他] | ||
1985年に(一財)日本不動産研究所に入所、数多くの不動産鑑定、コンサルティングに従事、米国大学院に留学。2001年よりドイツ銀行グループの日本における不動産審査責任者。2012年よりザイマックスグループ役員に就任し、不動産に係る調査・研究等を掌握。「からくさ不動産塾」塾頭。不動産証券化協会認定マスター試験委員。講演・執筆は多数。ザイマックス総研は、オフィスや商業などのマーケットのほか、世の中の変化やトレンドについても調査分析を行っている。 | ||
小尾 章夫氏 [(株)ERIソリューション 取締役] | ||
1989年総合商社入社。住宅資材の製造・流通業務を経て、第三者検査を活用した住宅ローン制度を金融機関と開発・運営。2005年に日本ERI(株)入社。消費者向けサービス、既存住宅診断等を担当。 |
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堀田 昌利氏 [(株)ERIソリューション デューデリジェンス事業部 課長] | ||
1995年に総合建設会社入社。施工管理業務、研究開発業務等を担当。2011年に日本ERI㈱入社。確認検査業務、既存建物の遵法性調査等を担当。 | ||
内山 博文氏 [u.company(株)代表取締役・Japan.asset management(株)・一般社団法人リノベーション協議会会長] | ||
2013年に(一社)リノベーション住宅推進協議会会長に就任し、業界を牽引。既存住宅市場の拡大に向けた仕組みづくりを推進。2016年に企業やリノベーションのコンサルティング事業を手掛ける u.company(株)を設立。同年、開発型アセットマネジメント事業を手掛ける Japan asset management(株)の代表取締役に就任。 | ||
田村 誠邦氏 [株式会社アークブレイン 代表取締役/一級建築士・不動産鑑定士] | ||
1977年東京大学工学部建築学科を卒業後、三井建設入社。97年、株式会社アークブレインを設立し現在に至る。明治大学研究・知財戦略機構特任教授も務める。 マンション建替え、コンバージョン、コーポラティブハウス等の各種建築プロジェクトの企画、事業化コンサルティング、事業コーディネイト等に多数携わり、建築士向け講習講師としても活躍中。 |
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髙橋 寿太郎氏 [創造系不動産株式会社 代表取締役・一級建築士、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー] | ||
古市徹雄都市建築研究所で、住宅から商業施設、公共建築の建築設計監理業務をチーフとして歴任。 その後、東京の不動産総合会社で、分譲開発・売買仲介・賃貸管理・コンサルティングなどを担当。 2011年11月、創造系不動産株式会社を設立。不動産の仲介業務と、建築家・デザイナーとのコラボレーション案件を多く手がける。著書『建築と不動産のあいだ』(学芸出版社2015年)。受賞『これからの建築士賞』(東京建築士会2016)、『グッドデザイン賞』(2016年、2017年、2019年)。 |
◆お問い合わせ先:不動産教育研修グループ 専門士係(TEL 03-5843-2079 平日11:00~15:00 / 土・日・祝・毎月第一・第三・第五金曜を除く)