相続対策専門士コース2017
今年も多くの方々にご受講いただき、修了試験の結果、新たに98名の相続対策専門士が誕生しました。
今年は、1月に東京(市ヶ谷)で、2月に大阪(本町)で実施し、課題レポートを提出し審査を通過された125名が参加されました。当コースでは、業界を牽引する4名の先生方から、相続に関する様々な対策について、事例を交えた講義が行われました。3日目のグループディスカッションでは、2日目の課題に関し、各自持ち寄った対策案について活発な議論が行われました。プレゼンテーションは、先生や受講者から発表グループへ突っ込んだ質疑がされ、緊張感のある場となりました。
1日目
初日は、芳屋先生による家族(民事)信託制度を軸にした対策・活用事例をもとに本当の相続の意味を考える講義、石垣先生による信託の基本的仕組みと民事信託を解決手段としたケーススタディ、小谷野先生による法人を活用した事業承継対策についてご講義いただき、専門的な知識と対策の理解を深めていただきました。
ひとつでも不動産を持つ人のための相続対策とは ・相続を取り巻く環境を知る ・不動産、相続対策事例 ・家族信託制度と活用事例 ・相続のビジネスチャンス ・本当の相続の意味を考える 講師:芳屋 昌治氏 [プロサーチ(株)代表取締役] |
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ケーススタディにみる専門家のための民事信託活用法 ・歴史から知る信託 ・ケースで振り返る信託の基本的仕組みと特徴 ・ケースにみる民事信託 講師:石垣 雄一郎氏 [ダンコンサルティング(株)取締役] |
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不動産事業承継における法人活用策 ・最近の税制改正のスケジュール ・オーナーの関心と事業承継のフローチャート ・不動産経営における法人活用術 講師:小谷野 幹雄氏 [公認会計士・税理士・小谷野公認会計士事務所 所長] |
2日目
2日目は、福田先生による相続コンサルティングの講義では、コンサルタントとしての心構え、やりがいから業務フロー、書式、ROA分析、専門家・実務家の選び方などの今すぐ使える実務的な内容までを学んでいただきました。また、事例研究に基づき「各自の仕事に使えること」を考えることで、どう実践に役立てるかを学んでいただきました。
相続コンサルの実際 ・相続コンサルの業務フロー ・賢者の相続対策10か条・究極の相続対策3か条 総資産の現状分析(ROA分析) ・ROA分析ケーススタディ(演習) ・概算相続税額の把握 専門家・実務家との連携方法とマネジメント ・プロジェクトプロセスと専門家の選び方 ・各専門家との付き合い方 ・稼げるコンサルタントになるための方法 事例研究1 ・資産の組換えによる相続対策 事例研究2 ・関係者の立場を考えた全方位コンサルの実際 3日目ケーススタデイーの課題発表 講師:福田 郁雄氏 [㈱福田財産コンサル代表取締役] |
3日目
3日目は、コンサルティングのフレームワークを確認した後、前日出された課題(ケーススタディ)の対策案を各自持ち寄り、5~7名でのグループディスカッションにて活発な議論を行いました。前日行われた先生を依頼者に見立てた質問(力)もこのケーススタディの一つであり、課題を発掘し、最適案を提言するベースとなるものです。各グループにて対策案を纏めた後、各グループによるコンセプト・具体策の発表およびセレクトされた4グループのプレゼンテーションが行われ、質疑応答、講師講評をへて優勝グループを決めました。課題の明確化、適切なコンセプトの設定が決め手となったことは、実践にも生かしていけるところだと思います。グループ討議風景 |
コンサルティングのフレームワーク ・コンサルタントの役割は「意思決定」 ・問題解決技法を身に付けコンサルする ケーススタディー ・グループ討議 ・プレゼンテーション ・優勝グループ発表 『相続対策専門士』の期待役割 講師:福田 郁雄氏 [㈱福田財産コンサル代表取締役] |
修了試験の結果、98名の相続対策専門士が新たに誕生しました。皆さまには、「公認 不動産コンサルティングマスター 相続対策専門士」として、依頼者の立場になって徹底的に考え、最適な提案をすることで、ビジネスチャンスを掴んでいっていただくとともに、不動産コンサルティングのリーダーとして業界を引っ張って行っていただきたいと思います。(事務局)
◆次回の相続対策専門士コースの開催は2018年1月~2月ごろを予定しております。
2017年の実施概要はこちら